医療サービスは、他のサービスにはみられない全く異なる特性を持っています。
例えば、あなたがコーヒーを買う場合、その購入は完全に自由意思に基づきます。商品の品質や価格も、一定の知識をもとに予測できるため、自分で納得した上で選択できます。
しかし、医療サービスはそうではありません。医療は人命や健康に直結する非代替性を持つため、必要に迫られる形で受けざるを得ない「強制的消費サービス」ともいえます。また、治療の内容や手順、期間は予測が難しく、非医療者と医療者の間には知識の大きな格差が存在します。さらに、ご利用者様は治療のためにプライバシーを明らかにせざるを得ない脆弱な立場に置かれることも多々あります。
このような医療サービスの特性を深く理解し、それに基づいて行動することは、ご利用者様に対して質の高いケアを提供するために欠かせません。
本コラムでは、医療サービスの特性をふまえ、ホームモアの看護師として果たすべき役割を考えてみましょう。
1. 命を預かる非代替性
医療サービスは、人命や健康を守るという、他に代えのきかない役割を担っています。特に看護師は、ご利用者様と最も近い距離で接し、治療のサポートやケアを提供する重要な存在です。
この「非代替性」を意識することで、日々の観察やケアが単なる作業ではなく、ご利用者様の早期発見や回復に直結する重要なプロセスであることを再認識できます。ホームモアのスタッフは、自分の行動が一人ひとりの健康に深く関わるという責任感と誇りを持ち、日々の業務に取り組んでいます。
2.情報の非対称性に対応する役割
医療の専門知識を持たないご利用者様やご家族様にとって、治療内容や手順、期間は理解しづらいものです。この「情報の非対称性」は、不安や疑問を生じさせる要因のひとつです。
看護師は、専門知識を持ちながらも、ご利用者様の目線に立ってわかりやすく説明し、不安を和らげる役割を担っています。ホームモアでは、スタッフ全員が「専門用語を避けた説明」「何度も丁寧に質問に答える姿勢」「安心感を与える態度」を実践し、ご利用者様に寄り添ったコミュニケーションを心がけています。研修を通じて、こうした取り組みがスタッフ全体に浸透しています。
3. 突発的な需要に対応する柔軟性
医療現場では、突発的な出来事が頻繁に起こります。急変するご利用者様や予期せぬ業務への対応には、臨機応変な判断と冷静な行動が求められます。
ホームモアでは、こうした場面に備え、スタッフ同士が連携して対応する「チームワーク」を大切にしています。「一人で抱え込まない」文化を築き、困難な状況にも柔軟に対応できる体制を整えています。これにより、ご利用者様にも安心を届けられる環境を維持しています。
4. 尊厳を守る倫理的配慮
医療サービスでは、ご利用者様が自身のプライバシーや身体、心理的な情報を開示せざるを得ない状況が生じます。これに伴い、医療者には高い倫理観が求められます。
ホームモアでは、ご利用者様の尊厳を守ることを最優先に考えています。たとえば、声をかけずに触れるのではなく、行動の意図を事前に説明すること、羞恥心に配慮してプライバシーを守ること、また、ご利用者様の「想い」に耳を傾ける余裕を持つことを意識しています。これらの取り組みを通じて、ご利用者様に安心と信頼を提供しています。
看護師の役割とは
医療サービスの特性を形にするのは、看護師の力です。ご利用者様に最も近い存在として、専門知識を活かしながら、ご利用者様の心に寄り添う姿勢が、医療の質を左右すると思います。
ホームモアの看護師は、「在宅医療の現場を支えるプロフェッショナル」としての誇りを持ち、一人ひとりの命と生活に真摯に向き合っています。
ホームモア看護師の日々の努力が、ホームモアの医療チーム全体の力となり、より良い在宅医療の実現につながっています。
これからも責任感を持って、看護業務に取り組んでいきたいと思います。
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