2025年2月1日の日経新聞の朝刊に、
「健康寿命を延ばすこと=介護などを必要とせずに日常生活が送れる期間を延ばすこと」と受け取れる記載がありました。
この考え方は、多くの人にとって納得のいくものかもしれません。
しかし、私はこの定義に対して少し違和感を覚えました。
近年の医療技術の進歩により、介護が必要な状態であっても、自分らしく生きることができる時代になっています。従来の「健康=介護を必要としない」という価値観に縛られずに、介護や看護のサポートを受けながらも、その人らしい人生を歩むことができるのです。
身体的健康を損なうことは、決して「不幸」や「終わり」ではありません。
むしろ、抗菌薬の発明により感染症による死亡者数は激減し、現代では感染症以外の様々な病気にさらされることで、病気との共存を余儀なくされることもあります。
例えば、慢性疾患を持ちながらお仕事を続ける方、がんと向き合いながら充実した毎日を送る方、認知症でも家族や地域とつながりながら生活する方など、多くの人が「病気と共存しながら生きる」ことを実践しています。
病気を通して自分の体をより深く理解し、生活を調整しながらより充実した日々を送る人も少なくありません。適切なサポートを受けることで、より充実した人生を送ることができるのです。
訪問看護の現場では、介護が必要な方が看護師や家族のサポートを受けながら、以前と変わらず趣味を楽しんだり、社会とつながりを持ち続けたりする姿を多く見てきました。
重要なのは、「どのようにサポートを受けるか」、そして「どのように人生を楽しむか」です。
訪問看護が支える「その人らしい生き方」
私たちホームモアが提供する訪問看護は、「健康寿命を延ばすこと=介護を必要としないこと」という従来の概念にとらわれません。むしろ、サポートを受けながらも、
・その人らしい生活を続けられること
・体調の変化に寄り添いながら、できることを最大限活かすこと
・生活の質(QOL)を維持し、人生を楽しむこと
これらを大切にしています。
健康寿命を「介護を受けるかどうか」だけで測るのではなく、「どれだけ充実した人生を送れているか」という視点にシフトすることが、これからの時代に求められるのではないでしょうか。
「健康であること」の定義は、人それぞれ異なります。介護や看護を受けることで、むしろ人生が豊かになることもあります。
健康寿命を「介護を受けずに生きる期間」と考えるのではなく、「自分らしく生きる期間」として捉え直すことが、これからの社会にとって重要なのではないでしょうか。
私たちホームモアは、一人ひとりの「自分らしい健康寿命」をサポートし、寄り添う存在でありたいと考えています。
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